
イベントや街中で見かけるキッチンカー。その中でも、手軽に始められるカフェ出店に興味を持っている人は多いのではないでしょうか?
今回はキッチンカーでカフェを開業するための準備や知っておきたいメリット・デメリット、成功のコツまで詳しく解説します!
目次
キッチンカー(移動販売車)でカフェを開業するメリット
季節や時間帯に左右されにくい
料理を販売するキッチンカーの場合、朝・昼・夜の時間帯に合わせて出店する必要があります。タイミングが合わないと、十分な利益を出せなくなってしまいます。
コーヒーなどの飲み物をメインとするカフェのキッチンカーなら、タイミングを合わせなくても一日中安定した売上が見込め、またひとつのドリンクをホットやアイスにできるので無駄がありません。
初期費用を削減できる
料理をメインに販売するキッチンカーは、車両設備費や材料費などの初期費用がかかります。
店舗カフェは、家賃や店内の設備だけでも相当の初期費用を見込んで開業しなければなりません。
飲み物と軽食を販売するキッチンカーなら、これらの初期費用がそれほどかからないため安くおさえることができます。
専用の厨房機器が少ない
キッチンカーでカフェを開店するときに前もって準備しておく車内設備は、調理台と注文を受ける販売窓だけという手軽さも魅力です。
あとは「水道やガスの確保をどうするか」という点をしっかりと調べておきましょう。
提供スピードが早く回転率が上がる
お客様は手軽にぱっと購入できるからという理由でキッチンカーを利用します。そのため目当てのキッチンカーで行列ができていると、諦めて別のキッチンカーへ行ってしまうお客様も多いでしょう。
カフェ営業のキッチンカーなら、メニューをお客様に提供するまでの時間がそれほどかからないため行列ができるということは少なくなります。
つまり回転率が高くなり、利益が上がりやすいということです。
初心者でもスタートしやすい
コーヒーを入れたり軽食を作ったりするのに、難しい専門知識は必要ありません。
エスプレッソマシーンを使えばコーヒーはできます。ホットドッグやサンドイッチを作るのに本格的な料理の知識は必要ありませんね。
キッチンカーでのカフェ開業は、初心者でも気軽に始めることができます。
キッチンカー(移動販売)でカフェを開業するデメリット
客単価が低い
デメリットとして、「コーヒーは単価が安い」ということがあげられます。
1杯が200円だとしても、その中に材料費や光熱費が含まれているので、利益は多くありません。
利益を上げるために、軽食のレパートリーを増やしたりセット販売をするなどのアイデアを出して工夫をしていくことが大切です。
ライバルが多い
キッチンカーのカフェ開業は初心者が始めやすいメリットがありますが、その分同業者も多くなるというデメリットがあります。
また、店舗のカフェやコンビニエンスストアのコーヒーも同業であるため、ライバルはかなりの数と認識しておく必要があります。
ライバルと差をつけるためには、コーヒー豆にこだわったりメニューを工夫したり、オリジナル感を出してファンを増やしていきましょう。
キッチンカー(移動販売車)でカフェを開業する流れ
お店のコンセプトを固める
開業する前には、しっかりとコンセプトを固めることが大切です。
例えば、「モノトーン調のおしゃれなデザイン」にするのか、「カラフルな楽しい雰囲気のデザイン」にするのか、など具体的なイメージを決めてきます。
あいまいな状態で準備を進めてしまうと、方向性がブレて統一感のないデザインになってしまいます。
お客様の心をつかむためには、コンセプトを決めて魅力的なデザインのキッチンカーを作りましょう。
メニューを決める
カフェのメニューは、手軽に準備できるメニューがおすすめです。
ドリンク以外に、ホットドッグやホットサンド、またはサンドイッチなどの軽食が好まれます。
ライバルを意識して売上をあげるなら、メニューの差別化を検討しましょう。
特に女性には、オーガニックや植物性の食材をメインにしたメニューなどが人気があるようです。
カフェ営業に慣れてきたら、季節ごとの限定メニューなどでお客様の気持ちをつかむのもいいアイデアです。
開業資金を用意する
キッチンカーでカフェを開業するための資金は100万円〜300万円程度です。
開業資金を用意するためにおすすめな方法は、「自分で資金を貯蓄する」または「金融機関で融資を受ける」ことです。
自分で資金を貯蓄するのがベストですが、100万円単位のお金を貯蓄するのはなかなか大変ですね。
そういう場合にお勧めなのが金融機関で融資を受ける方法です。
自分である程度資金がたまっているという人には、「日本政策金融公庫」での融資を検討してみましょう。
100万円ほどの貯蓄があれば、それを担保にまとまった額の融資を受けることができます。
キッチンカー(移動販売車)を製作する
カフェのコンセプトやメニューを決めて、開業資金のめどが立ったら次は条件に合うキッチンカーを制作します。
ドリンクと軽食の提供であれば、それほど広いスペースは必要ありません。軽ワゴンや軽トラックを改造した小型キッチンカーで対応できます。
出店場所を確保する
キッチンカーのカフェは単価が高くないので、どれだけ販売数を伸ばすかが大切です。なるべく人が多く集まる場所に出店しましょう。
イベント会場では、手軽に買えるカフェメニューが人気です。特に土日は売り上げが見込めるでしょう。
平日はオフィス街に出店するのがおすすめです。忙しいビジネスパーソンが、さっと持ち帰れるドリンクと軽食のセット販売で売上を伸ばしましょう。
食材を仕入れる
食材はまとめて仕入れた方が割安ですが、賞味期限が切れたり材料が痛まないかを考慮した上で決めましょう。
定番メニューとして常備しなければならない食材は、いくつかの入手ルートを確保しておく必要があります。一か所だけのルートに頼ると、品切れの場合にメニューが提供できなくなってしまいます。
また季節ごとの限定メニューなどで、その時期に安く手に入る食材を仕入れるのもいいでしょう。
SNSなどで宣伝する
店舗カフェのように場所や開店時間が分かりづらいキッチンカーのカフェは、SNSで出店スケジュールを発信しましょう。
また、おすすめメニューやお店の外観をSNSでアップしてお客様にアピールすることで集客率が上がります。
SNSの発信内容は、シンプルでわかりやすいものが一番です。
たとえば写真なら、背景をシンプルにしてアピールしたいものをしっかりと写します。それによって見せたいものが相手にもはっきり伝わり、興味を持ってくれる確率が上がります。
文章も、伝えたいテーマを1つにしぼって載せることで、相手にストレートに伝わります。
ぜひ、SNSを活用してお店の魅力を発信していきましょう。
キッチンカー(移動販売車)のカフェで成功させるポイント
軽食メニューを充実させる
カフェ営業は、開業しやすい代わりに競合が多いのが現状です。
ドリンクだけでは利益が出にくいので、出来るだけ軽食とセットで購入してもらえるように工夫しましょう。
セットメニューを充実させたり、コーヒーと一緒に手軽に持ち帰れるクッキーやドーナツなどを個包装にしてレジのそばに置いておくと客単価アップにつながります。
出店場所を確保する
出店場所のリサーチは大切です。
お客様のニーズや時間帯に合わせて移動することができるのが、キッチンカーでカフェを営業するメリットです。
このメリットを最大限に活用しましょう。
平日は、オフィス街のランチを買いに来るビジネスパーソンやショッピングモールに買い物に来たお客様の「ついで買い」を狙いましょう。
休日は、イベント会場で集客できれば売上アップが見込めます。
キッチンカー(移動販売車)のデザインをおしゃれに
どんなにおいしいコーヒーと軽食を提供できても、来てくれるお客様がいなければ意味がありませんね。
お客様に来てもらうためには、目を引くデザインのキッチンカーが一番です。それは、少し離れた所からでも興味を持ってもらえるからです。
一般的にカフェはおしゃれなイメージをもつ人が多いと思います。
白やベージュ、ネイビーを基調としたを基調とした落ち着いた雰囲気がおすすめです。
キッチンカー(移動販売)のカフェにおすすめの車両
コーヒーがメインなら軽トラックで十分
コーヒーなど、ドリンク提供がメインのキッチンカーには軽トラックがおすすめです。
軽トラックは車両の維持費が安くおさえられたり、立って調理や販売ができたり、車両がコンパクトなので出店場所に困らなかったりと、メリットがたくさんあります。
軽食メニューがメインなら1tトラックがおすすめ
軽食がメインとなると、カフェがメインの車両よりも必要な設備が増えることになります。
1tトラックのキッチンカーなら軽トラックよりも大きいので、冷蔵冷凍庫やコンロなどを設置することができます。
1tトラックはキッチン内で2,3名が調理できるので、大きなイベントやオフィス街でのランチタイムの時にもスピーディに販売することができます。
キッチンカー(移動販売車)のカフェに必要なエスプレッソマシン(コーヒーマシン)について
エスプレッソマシン(コーヒーマシン)は3種類
エスプレッソマシンには「パウダー式マシン」「カフェポッド式マシン」「パウダー式・カフェポッド式ハイブリッド」の3種類があります。
マシンそれぞれにメリット・デメリットがあるので、検討して自分に合ったものを選ぶのが良いでしょう。
どちらも選べないという場合は、2つのマシンに対応しているハイブリッド型を選べば安心です。
パウダー式
自分で挽いた豆をエスプレッソマシンに詰めてコーヒーを抽出する方法で、マシンの値段は10〜20万円ほどです。
手作業で行うため手間がかかりますが、コーヒー作りにこだわりがある方にはおすすめです。
スチームノズルがついている機種なら、カフェラテやカプチーノもメニューに加えることができます。
カフェポッド式
コーヒー豆のカプセル(カフェポッド)を使ってコーヒーを抽出する方法で、マシンの値段は2〜3万円ほどです。
コーヒーを手軽に抽出でき掃除が楽で、初心者にも簡単に操作ができます。カフェ営業が初めての方やスピーディにコーヒーを提供したい方にはおすすめです。
パウダー式・カフェポッド式ハイブリッド
パウダー式とカフェポッド式2つのメリット・デメリットを合わせ持っていて、10〜25万円ほどです。
どちらも使いたい人におすすめですが、使用電力量に注意して選びましょう。
エスプレッソマシン(コーヒーマシン)の電源容量に注意
エスプレッソマシン(コーヒーマシン)は消費電力が高い
エスプレッソマシンは、通常のコーヒーメーカーよりも消費電力が高いので注意が必要です。
通常、コーヒーメーカーは水を沸騰させるヒーターの部分の消費電力が高いと早くコーヒーを入れることができます。
エスプレッソマシンは、コーヒーメーカーに圧縮ポンプや付加機能があるため、さらに消費電力が高くなるということになります。
電源回路を強化
キッチンカーで営業するときの電源は出店先で借りることがほとんどです。この時に使用するのがドラムリールや外部電源コネクターです。
大きなイベントなどでさらに高い消費電力が必要な場合には、電源回路を強化する必要があります。
走行充電器やポータブル電源などのアイテムを活用しましょう。
発電機を常備
出店先で電源を借りることができないときには発電機が便利です。
発電機を使う時はガソリンが必要です。ガソリン切れにならないように前もって準備をしておきましょう。
ALANBOXの3000Wカスタムで消費電力の大きなエスプレッソマシン(コーヒーマシン)の稼働OK
消費電力の高いエスプレッソマシンを使う時に重宝するのが、3000Wの発電機です。
ALANBOXの3000Wカスタムの電力量なら十分エスプレッソマシンに対応できるので、安心して使うことができます。
【まとめ】キッチンカー(移動販売車)でカフェ開業なら初心者にもおすすめ
いかがですか?
キッチンカーでカフェ開業を考えているけれど、何から始めればいいか分からないという方はぜひ参考にしてみてくださいね!